てつへいは高炉建設資金の50%を自社の資金と他の銀行からの融資、残りの50%を父小介にお願いするのであった。
額の大きさに驚く小介であったが、すぐに細かい資料を用意するようてつへい要求する。てつへいは早速の資料の作り直しに取り掛かるのだが、その姿を遠くから見る母やえこの目には、てつへいの祖父が重ね合って見えているのであった
小介はてつへいへの融資を承諾する。しかし数日後その融資額を減額すると通告するのであった。窮地に立たされるてつへいであったが、彼は自分の足で他の銀行の融資額を引き上げることに成功する。しかしその過
...すべて読む酷さに初めて自分の無力さも感じていた。